[ 大沢家住宅 一階店舗 土間 防火用の用心戸 ]
ガラス戸を開き、一歩土間(どま)に足を踏み入れると、少し、ひんやりと感じたせいでしょうか。瞬時にして、過去へと時を遡ってしまうような気がしました。
店をあずかる、老齢の品の良い女性に挨拶をさせていただき、店内を邪魔にならぬ程度に数分、眺めさせていただきました。
近いうちに、もう一度訪問させていただき、今度はきちんと二階への見学をさせていただこうと思っています。
まず、私の気を引いた物は、「貮番(にばん)」と記された、引き戸のようなものの存在でした。許しは得ていたものの、商い中の店内での撮影を気づかい、ササッとシャッターに納め、その場を繕いました。
後日の調べにより判明しましたが、これは、防火用の「用心戸(ようじんと)」なるもので、記された文字は、並びの順を示したものと思われます。
「二」
ではなく、あえて大字(だいじ)の「貮」を用いたことは、急を要したときの、あわてて、「三」と見間違えぬようにとの、配慮からなのでしょう。
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